Journal
Scene.18
LIFESTYLE INTERVIEW #5
SHOKO GILLETT
変わることを、恐れない。
— 私らしさを更新し続けるということ Vol.2
前編では、ロンドン、日本、そしてオーストラリアと、異なる文化の中で育まれたShokoさんの価値観や、
バイヤーとして大切にしている“ストーリー”についてお話を伺いました。
後編では、母になってからの変化や、「私らしさ」をどう更新し続けているのか、その内側に迫ります。
変わらない軸と、変わっていく選択。
新米ママとして、子育てとおしゃれのバランスをどのように楽しんでいますか?
子どもが生まれてから、手に取らなくなった服/逆に増えた服があれば教えてください。
服を選ぶときの基本的な考え方は、昔からあまり変わっていません。「服はあくまで服。汚れて困る服は買わない」というスタンスです。
その意味では、意外と自分の軸は変わっていないのかもしれません。ただ、授乳のことを考えると不便な場面も多く、ワンピースを選ぶ機会はぐっと減りました。それでも最近は授乳にも慣れ、体型も少しずつ戻ってきたことで、またいろいろな服に手を伸ばすようになっています。
一方で、大きく変わったと感じているのは靴かもしれません。以前はヒールやプラットフォームなど高さのあるものを選ぶことが多かったのですが、今はランニングシューズやスニーカーなど、フラットで歩きやすく、着脱しやすいものを重視するようになりました。
「私らしい」と思えるかどうか。
Shokoさんらしいスタイルがとても魅力的です。装いを考えるときに実は大切にしている“内側の基準”はありますか?
「私が私らしいと感じられること」「身に纏ったときに気分が上がること」。それが、いちばん大切な基準です。
私にとってお洋服やメイクは、周りからどう見られるかや、誰かに会うため、トレンドだからという理由で選ぶものではありません。自分らしいと感じられて、自信を持てたり、居心地がよかったり、前向きな気持ちでいられるよう手助けしてくれる存在です。20代、30代前半、そして今。ライフスタイルやマインドの変化に合わせて装いも大きく変わってきました。でもそれは「自分らしさ」を失ったのではなく、むしろ向き合い続けてきた結果だと思っています。
ママだから、家庭に入ったから、何かを諦めなければいけない。そんな空気を感じることもありますが、私はできない理由を子どもや家族のせいにはしたくない。ワンピースを選ばなくなったのも、「赤ちゃんのため」ではなく、「自分が授乳しやすいから」。
すべては自分のための選択であり、その変化もまた、新しい自分らしさにつながっていくのだと思っています。
嘘のない、等身大のままで。
SNSを通して多くの人に支持されている理由は、どこにあると思いますか?
「嘘がない、等身大の姿」なのかなと思っています。私が主に使っているInstagramには、いわゆる“映え”を意識した投稿がたくさんあります。出産や育児について発信しているアカウントも多いですが、私自身が出産前後で本当に悩み、必死に情報を探していたとき、欲しい情報になかなか辿り着けないことがありました。キラキラした投稿は多いのに、肝心な部分が抜け落ちている。正直、役に立つ情報が少ないと感じることもありました。実際に子どもが生まれてからは、「誰か教えてほしい」「助けてほしい」と思う瞬間が何度もありました。そのたびに、「どうしてこのリアルな部分は発信されていないんだろう」と感じるようになったんです。もし、同じように悩んでいるママがいるのなら、地獄のようにしんどい日の、ほんの少しでも支えになれたら。そんな想いから、発信を始めました。そこにあるのは、キラキラした暮らしではなく、ごく普通の会社員が初めての出産を経て悪戦苦闘している日常。
だからこそ、その等身大の姿に共感していただけたのかなと思っています。あとは……私の赤ちゃんが可愛いからかもしれませんね(笑)。
どの立場でも、同じ自分でいること。
いまの暮らしや価値観の中で、「これからも大切にしていきたいこと」は何ですか?
結婚や出産を経て、ママとしての自分、妻としての自分、一人の女性としての自分、社会人としての自分など、さまざまな側面を持つようになりました。けれど、どの側面から見ても、一貫した自分でありたいと思っています。それは一生を通して磨き続けていくものだと思っていますが、その「自分」が、より魅力的で、より素敵な人間性を持った存在でありたいと願っています。人とつながることが好きで、これまでも本当に人に恵まれてきました。だからこそ、これからも一つひとつのご縁を大切にしていきたい。今はSNSを通して、これまでなら出会うことのなかった方々ともつながれるようになりました。そうした新しいご縁も含めて、丁寧に育んでいけたらと思っています。
Shoko Gillet / ジレット ショウコ
THE GOODLAND MARKET ブランドディレクター(育休中)
ロンドンで商品企画を経験した後、2019年に株式会社アーバンリサーチに入社。KBFの商品企画を担当し、その後THE GOODLAND
MARKETの立ち上げにも携わる。入社前から環境や社会課題への関心が高く、THE GOODLAND
MARKETだからこそできることを模索しながら、バイヤー、PR、ブランドディレクターとさまざまな役割を経験してきた。
現在は日本とオーストラリアの二拠点生活を送りながら、初めての出産・育児に向き合う日々を過ごしている。ママとして、妻として、一人の女性として、新しい自分を発見しながら、仕事や子育てで得たリアルな視点をSNSでも発信中。
変化を恐れず、自分らしさを更新し続けている。
KWD DOWN SHAWL
¥18,700 (tax in)
- Size: One (Unisex)
- Color: Greige, Brown, Black, Khaki
- Down: Green Down
- 表地: マイクロタフタ (ポリエステル100%)
- Made: Japan
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KWDコメント
Shokoさんの言葉を通して感じたのは、「自分らしさ」とは固定されたものではなく、人生の変化の中で何度も問い直され、更新されていくものだということでした。
ロンドンで得た自信。日本で磨いた仕事の軸。母になって見つけた新しい視点。そのすべてが、今の装いと選択につながっています。
KWDのものづくりもまた、長い歴史の中で積み重ねてきた技術と誠実さを、今という時代に合わせて進化させ続けています。
変わらないものと、変わっていくもの。その両方を受け入れながら、自分の軸で選ぶこと。
このジャーナルが、誰かにとっての「自分らしさ」を考えるきっかけになれば嬉しく思います。