Journal
Scene.17
LIFESTYLE INTERVIEW #4
SHOKO GILLETT
変わることを、恐れない。
— 私らしさを更新し続けるということ Vol.1
ロンドンで自信を手にし、日本で仕事に没頭し、母になり、国をまたいで暮らす。
人生の節目ごとに、装いも、価値観も、少しずつ変わってきた。けれど、その変化は「自分らしさを失うこと」ではなく、むしろ深めていく時間だったとShokoさんは語ります。
変わらない軸と、変わっていく選択。その両方を受け入れる姿勢が、いまの彼女をつくっています。
自分のスタイルに、自信を持てるようになった場所。
オーストラリアと日本、2拠点の暮らしの中で、いまのライフスタイルや価値観に影響していることは何ですか?
専門学校卒業後にロンドンで暮らし、帰国後は日本で初めて就職した会社に約6年間勤めました。ロンドンで過ごした時間は、私にとって、自分のアイデンティティを理解するうえで欠かせないものでした。日本にいた頃は、派手な服装やメイクをすると視線を向けられたり、いじられたりすることも多く、どこか居心地の悪さを感じていました。でも、多国籍で多様な価値観が共存するロンドンでは、それが“普通”として受け入れられていたんです。自分のスタイルを褒めてくれる人も多く、ありのままの自分でいることに自信を持てるようになりました。
帰国後、日本で初めて就職してからは、仕事に全力で向き合う日々でした。「私=仕事」と言えるほど没頭し、バイヤーやPR、ディレクターとしてさまざまな役割を経験する中で、自分の価値観や軸が少しずつ明確になっていったように思います。その後、結婚・出産という大きな転機を迎え、初めて仕事から完全に離れる時間を持ちました。不安よりも、「仕事がない自分はどんな毎日を過ごすのだろう」というワクワクの方が大きかったことを覚えています。
仕事から距離を置いたことで、自分自身や家族、人生について改めて考える時間を持つことができました。子どもが生まれ、母として、女性として、そしてこれからの人生をどう生きるかを考える時間は、今の私にとってとても大切なものです。
現在暮らしているオーストラリア・メルボルンでは、生活面で不便を感じることもありますが、日本やイギリスと比べて精神的なストレスは少ないと感じています。満員電車や情報過多といった環境的なノイズが少なく、街全体にどこかリラックスした空気が流れている。大きな街でありながら、ローカルなショップや小さなブランドが根付いていて、人とのつながりや個性が生きているところも、メルボルンの大きな魅力だと感じています。
“なぜこれなのか”を語れるものを選ぶ。
これまで数多くのブランドを見てきた中で、「これは残したい」「これは紹介したい」と感じるものの共通点は何ですか?
私が大切にしているのは、「ストーリーのある商品・ブランド」であり、そのストーリーに心から共感できるかどうかという点です。バイヤーとして仕事をしていると、本当に多くのモノや人に出会います。どの商品も、それぞれの理念や想いのもと、時間と労力をかけて生まれてきたものばかりで、どれも魅力的です。その中から実際に取り扱えるブランドや商品は、ほんの一握り。最終的な決め手になるのは、その商品が生まれた背景や作り手の想いに触れたとき、自分が心から共感できるかどうかです。もちろん、デザイン性は欠かせない要素ですし、ストーリーとデザインがきちんと結びついていることは大前提だと考えています。ただ、ストーリーがなければ、数多くの商品の中で埋もれてしまう。だからこそ、「なぜこの商品なのか」「なぜこのブランドなのか」を語れること。それが、バイヤーやPRとして、とても大切な基準になっています。
“なぜ今、このブランドなのか。”
バイヤーとしてKWDをバイイングしたとき、最初に惹かれたポイントはどこでしたか?
KWDが生まれた背景に、強く惹かれました。1891年から続くメーカーが、今このタイミングで新たにブランドを立ち上げたと聞き、「なぜ今なのか」「どんなブランドなのか」と自然と興味が湧きました。さらに、数多くの有名ブランドのダウン製品を手がけてきた河田フェザーさんが、満を持してスタートさせたブランドがKWDだと知り、きっと良い商品に違いないと直感的に感じました。
長年、羽毛一筋で向き合ってきたからこそ見えていた、世の中のダウン製品が抱える課題や問題点。それらを自分たちの手で解決し、本当に良いダウン製品を届けたいという想いに、強く共感しました。KWDのダウン製品は、その想いがそのまま形になったような品質のアイテムばかり。
だからこそ、取り扱わないという選択肢はありませんでした。
気づけば手に取っている、一枚。
KWDの商品で好きな商品や、実際に使用している商品があれば教えてください。
KWDで実際に使用しているアイテムはいくつかありますが、特にお気に入りなのが DOWN SHAWL です。
どんな服装にも合わせやすく、ポケット付きという点もとても気に入っています。ショール型ですがかなり大判で、しかもダウンなので想像以上に暖かい。
冬の初めであれば、この一枚で長く使えますし、アウターを着るほどではないけれど少し肌寒い季節の変わり目にも重宝しています。一つ持っていると、自然と手に取ってしまう。まさにヘビーローテーション間違いなしのアイテムだと思います。
誠実であることが、いちばんの強さ。
MBSやKWDのものづくりに、長く共感し続けている理由はどこにあると思いますか?
両者に共通しているのは、「誠実で真摯な姿勢」だと思います。KWDに関してはものづくりの面で、MBSさんに関してはお取引を重ねる中で、その姿勢が一貫して感じられます。KWDは「安心・安全」「信頼できる高品質」を常に追求し続け、ダウン製品に対して愚直なまでに向き合っている。その熱意が、商品からしっかり伝わってきます。だからこそ、私たちも一つひとつを大切に扱い、お客様に自信を持って紹介し続けることができています。
MBSさんとは、KWDをはじめ、さまざまなブランドや商品をご紹介いただきながら、長くお付き合いをさせていただいてきました。仕事において信頼関係を築くことはとても大切ですが、決して簡単なことではないと思っています。その中で、常に安心してお任せでき、「この方々が紹介してくださるなら間違いない」と思える存在であること。それが、長く共感し続けている理由だと思います。
次回は、ママになってからの装いの変化や、
Shokoさんが大切にしている“私らしさ”について、さらにお話を伺います。
変わっていくことを受け入れながら、自分の軸をどう保ち続けているのか。
後編もぜひご覧ください。
Shoko Gillet / ギレット ショウコ
THE GOODLAND MARKET ブランドディレクター(育休中)
ロンドンで商品企画を経験した後、2019年に株式会社アーバンリサーチに入社。KBFの商品企画を担当し、その後THE GOODLAND
MARKETの立ち上げにも携わる。入社前から環境や社会課題への関心が高く、THE GOODLAND
MARKETだからこそできることを模索しながら、バイヤー、PR、ブランドディレクターとさまざまな役割を経験してきた。
現在は日本とオーストラリアの二拠点生活を送りながら、初めての出産・育児に向き合う日々を過ごしている。ママとして、妻として、一人の女性として、新しい自分を発見しながら、仕事や子育てで得たリアルな視点をSNSでも発信中。
変化を恐れず、自分らしさを更新し続けている。
KWD DOWN SHAWL
¥18,700 (tax in)
- Size: One (Unisex)
- Color: Greige, Brown, Black, Khaki
- Down: Green Down
- 表地: マイクロタフタ (ポリエステル100%)
- Made: Japan
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